【開催レポート】板室 秋の晩餐会 in Leu.― 里山の命に、敬意をこめて ―
冬の気配が近づきはじめた11月下旬の板室。
山の静けさと、川のせせらぎ。
そこに、ゆっくりと灯りがともるように、今年初めての「ジビエの晩餐会」が開かれました。

参加者は9名。
ジビエ料理が初めての方、田口シェフを昔から知る方、
狩猟に興味のある方、那須は久しぶりという方…
肩書きも背景も違う人たちが、ひとつの食卓を囲む夜となりました。
山に入り、命の循環を見つめる時間
今回の晩餐会は、食事だけのイベントではありません。
地元猟師の案内で、フィールド(森)を歩きながら、
「なぜ猟をするのか」
「地域の自然と動物たちの現状」
「命と向き合うとはどういうことか」
そんなことをゆっくりと共有するところから始まります。

感想の中でも最も多かったのは、
“ハンターとの対話が心に残った” という声でした。
「必要な職業だと改めて思いました。なり手がいないのが心配です。」
「女性ハンターが実際に活躍している姿を見て勇気がわきました。かっこよかった!」
まゆみさん(ハンター)との会話は、
特に女性の参加者の心を深く動かしたようです。
「自分もいつか…」
そんな想いが言葉の端々からこぼれていました。
そして、ジビエの晩餐会へ
夜のLeu.では、田口シェフが静かにナイフを動かしながら、
鹿・猪・地元野菜を丁寧に仕上げていきます。

今回の参加者の中には、
「田口シェフとは7年の知り合い」という方も。
「いつもは魚料理をいただいていたので、
まさか“ジビエのフルコース”を食べられるなんて!
もっとファンになりました。」
ジビエは、ただ“珍しい食材”ではありません。
罠見学で感じた自然の温度、猟師の言葉、命への敬意。
それらが1皿ごとに重なりあい、
参加者の食卓に“物語”として届いていきました。

〜訪れた板室の山をイメージして〜

〜菌床椎茸とその出汁で〜

〜蛍の湯と猪のブロード〜

〜猪の赤ワインラグー〜

〜カシスと赤ワインのソース〜

〜高原大根のバルサミコ煮を添えて〜

〜紅はるかの焦げの苦味をアクセントに〜
秋トリュフがけ
つながりの時間。大人になってからの「出会いの場」
参加者同士の距離が自然と縮まるのも、Leu.らしさです。
「大人になると、こういう交流の場って少ない。
那須ならではの人柄がそうさせている気がしました。」
「ゲストハウスLeu.に行くと世界が広がるよ!
と友達にも勧めたいです。」
「那須に移住するのもありかも。
地域おこし協力隊の募集も見ました!」
食事会が終わっても、温泉に入ったり、談話室で語ったり、
夜がゆっくり深まっていくような時間。

初対面だったはずの人たちが、
「また会いましょう」と笑っている。
そんな夜になりました。
地域へのまなざしが変わる、きっかけの一夜
今回の感想の中には、こんな言葉も。
「Leu.の人はもちろん、お昼ご飯を食べたご飯屋さんも、タクシーの運転手さんまで含めて、みんな優しかった。みんなで那須を自慢している感じが素敵でした。」
これは、地域にとって何より嬉しい言葉です。
Leu.が目指しているのは“観光地としての那須”ではなく、
“人と人が出会い、また帰ってきたくなる那須”。
ジビエの晩餐会は、まさにその体験がギュッと詰まった二日間でした。
最後に
はじめての試みだった「板室ジビエの晩餐会」。
猟師さん、田口シェフ、参加者のみなさん、地域の方々…
たくさんの人の協力で、あたたかい夜を迎えることができました。
来年、もう少し深めた形で再び開催できるよう、
またフィールドの声を聞きにいきたいと思います。
ご参加いただいた皆さま、
本当にありがとうございました。



