第10回「ジャパン・ツーリズム・アワード」授賞式に参加してきました
このたび、ゲストハウスLeu.の取組「地域共生型滞在拠点ゲストハウスLeu.」が、第10回「ジャパン・ツーリズム・アワード」において、「学生が選ぶジャパン・ツーリズム・アワード」 ならびに 「入賞」 を受賞しました。
そして先日、東京ビッグサイトで開催された「ツーリズムEXPOジャパン2026」の会場にて行われた授賞式に参加してきました。
大きなステージで名前を呼んでいただき、賞状を受け取る時間は、正直かなり緊張しました。全国各地、そして海外からも多くの観光に関する取組が集まる中で、Leu.の取組を選んでいただけたことを、とてもありがたく感じています。

学生に選ばれたことが、何より嬉しかった
今回、特に嬉しかったのは、観光を学ぶ学生の皆さんに選んでいただいたことです。
授賞式の会場では、実際にLeu.を選んでくれた学生の方とお話しする機会がありました。そこで聞いた話が、とても印象に残っています。
まず、Leu.のデザインが目を引いたこと。
ホームページが見やすく、きちんと更新されていて、イベントや日々の取組がすぐに伝わる状態になっていたこと。
「何をしている場所なのか」が、ちゃんと外から見えるようになっていたこと。
これは、私たちが普段から意識していることでもあります。宿泊施設としての情報だけではなく、イベント、地域との関わり、滞在している人の様子、これからやろうとしていることを、できるだけ見える形にしておく。そうした積み重ねが、今回の評価につながったのだと感じました。
「私がやりたいことをしている」と言ってもらえたこと
もうひとつ、とても印象に残った言葉があります。
それは、ある学生さんが言ってくれた
「私がやりたいことをしている」
という言葉です。
その学生さんは、観光や地域に関わることを学び、実際に現地にも足を運びながら、「これからの地域にはこういうものが必要なのではないか」と考えていたそうです。
旅行者を、ただの旅人で終わらせないこと。
地域に来た人が、地域の人と出会い、関わり、再び訪れたり、手伝ったり、働いたりするきっかけをつくること。
観光を、地域に還元される関係へとつなげていくこと。
行政や地域事業者とも連携しながら、地域の中に人の流れをつくること。
彼女が学びながら考えていた理想のようなものと、Leu.が今やろうとしていることが重なって見えたそうです。
Leu.としては、目の前の宿泊者や地域の人と向き合いながら、日々できることを少しずつ続けてきただけでもあります。けれど、それが観光を学ぶ学生の方に「自分がやりたいことに近い」と受け取ってもらえたことは、とても大きな励みになりました。
「寄り添ってくれそう」と感じてもらえたこと
もうひとつ印象に残ったのが、
「寄り添ってくれそうに感じた」
という言葉です。
その学生さんは、Leu.には「来る、泊まる、帰る」だけで終わらせない仕組みが見えたと言ってくれました。
泊まるという時間の中に、地域の仕事に触れる機会がある。
他の事業者を紹介してもらえる。
イベントに参加するきっかけがある。
また来たくなる導線がある。
地域との関係を、無理なく少しずつ深められるように設計されている。
それが、とても親切に感じたそうです。
正直、これはとても嬉しい言葉でした。
Leu.が目指しているのは、強く引っ張ることでも、地域に無理やり巻き込むことでもありません。来てくれた人が、その人なりの距離感で地域に触れられること。興味を持ったときに、次の入口があること。もう少し関わってみたいと思ったときに、受け止められる場所であること。
そういう「ほっとかない」けれど「押しつけない」関わり方が、今の学生の皆さんに届いたのだとしたら、それはLeu.にとって大きな発見でした。
授賞式の会場で感じたこと
授賞式の会場には、全国各地の観光に関わる取組が集まっていました。大きな企業や自治体、長く活動を続けてきた団体、地域資源を活かした先進的なプロジェクトなど、本当にさまざまな取組が並んでいました。
その中で、那須塩原市板室の小さなゲストハウスであるLeu.の名前が呼ばれ、冊子にも掲載され、ステージで賞状を受け取ることができたのは、不思議な気持ちでもあり、素直に嬉しい時間でもありました。
開業から約1年。
まだまだ整っていないことも多く、日々手探りです。それでも、Leu.がやってきたこと、やろうとしていることを、外から見つけてくれる人がいた。そのことが何よりありがたいです。
Leu.がやってきたこと
ゲストハウスLeu.は、2025年4月に栃木県那須塩原市板室に開業しました。
かつての温泉旅館をリノベーションし、宿泊施設として再スタートした場所です。
ただ、開業当初から、私たちはLeu.を「泊まる場所」だけで終わらせたくないと考えていました。
板室には温泉があり、自然があり、周辺には農園、レジャー事業者、釣り場、飲食店、地域で活動する人たちがいます。そうした地域の魅力と、Leu.に泊まりに来る人たちが自然につながっていくことで、旅はもっと豊かになるのではないか。地域にとっても、新しい関係や仕事が生まれるのではないか。
そんな思いで、イベントや交流企画、地域体験、大学連携、移住に関心のある方との接点づくりなどを少しずつ続けてきました。
今回の選考では、Leu.を宿泊施設としてだけでなく、地域の交流拠点として活用していること、観光客と地域住民の継続的な関係づくり、就労体験や移住支援、関係人口の拡大に取り組んでいることなどを評価いただきました。
観光を「訪れて終わり」にしない
Leu.が目指しているのは、観光を「訪れて終わり」にしないことです。
一度泊まった人が、また帰ってくる。
地域の人と顔見知りになる。
イベントに参加する。
少し手伝ってみる。
地域の仕事や暮らしに関心を持つ。
いつか移住や二拠点、仕事の関係につながっていく。
そんなふうに、観光から交流へ、交流から関係へ、関係から地域の力へとつながっていく場所でありたいと思っています。
今回いただいた賞は、Leu.だけのものではありません。
一緒にイベントをつくってくださった地域の皆さん、宿泊してくださった皆さん、学生の皆さん、事業者の皆さん、日頃から応援してくださっている皆さんと一緒にいただいた賞だと思っています。
本当にありがとうございます。
せっかく学生に選んでもらえたので
今回、学生の皆さんに選んでいただいたことで、Leu.が大切にしてきたことは、これからの観光を考えるうえで必要とされているのかもしれないと感じました。
だからこそ、この1年は、学生の皆さんと何か一緒にできたらいいなと思っています。
フィールドワークでも、イベントでも、地域での実践でも、滞在しながら考える時間でも。
観光を学んでいる学生の皆さんが、実際の地域の中で悩み、考え、試してみる場所として、Leu.が少しでも役に立てたら嬉しいです。
観光地をただ見るだけではなく、地域の人と話し、仕事や暮らしに触れ、自分なら何ができるかを考える。
そんな学びの場を、板室・那須塩原で一緒につくっていけたらと思います。
これからも、板室・那須塩原で
観光地をただ消費するのではなく、地域と関係をつくること。
宿泊施設が、地域と旅人の間に立つこと。
人が地域に関わるための入口を、丁寧につくること。
まだまだ手探りですが、Leu.はこれからも板室・那須塩原で、地域と旅人が出会い、関わり、また帰ってきたくなる場所をつくっていきます。
引き続き、ゲストハウスLeu.をどうぞよろしくお願いいたします。



